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2020/06/06 21:47




紀元前一世紀ごろ、地中海東岸地方でガラスを風船のようにふくらます技法が誕生し、ワインや油など各地に輸送に多くガラス容器が使われローマ帝国の拡大とともに、「ローマンガラス」はイタリア(有名なベネチアングラスがありますね)や他の国へと伝わっていきました。ローマンのガラスは多くは日用品、例えば酒杯、香油瓶、化粧瓶などに使われました。日本人と同じお風呂が大好きなローマ人は公衆浴場に行くと体にいい香りする油を塗るので、香油瓶はかなら重宝されましたが、そんなガラス製品は珪砂(海岸の砂)と炭酸ナトリウム・炭酸カルシュウム(天然の鉱物ナトロン)を溶かして作りますが、ローマングラスの銀化は「銀」とは全く関係なく、ガラスから溶けだした酸化ナトリウムで薄膜ができ、光を偏光させて虹色に見えるのです。




しかし、最大の魅力パティナは薄い膜なのでアクセサリーにするには剥がれやすいのが難点です。今回掲載するピースは銀化が綺麗な物ばかりなのでコレクションして鑑賞するのにはぴったりですが、もし身につけるものに加工する場合は何かコーティングすることをおすすめします。やり方は色々あると思いますが、艶が出るものは古代ガラスの風合いを損ねてしまうので艶消しタイプが良いですよ!一つ注意点は、ローマングラスの真贋の方法として水につけるというのがありますが、コーティング後はそれができなくなるので販売の際は誤解のないようにしましょう。


今回は特に厳選したローマングラスをご紹介させて頂いていますが、心惹かれるものがあれば、それはもしかしたら遠い昔の記憶かもしれません。是非そんな特別な感覚を楽しんでみてください。人の手で創られたものが、途方もない時間をかけ自然の力で変化してきた、そんな事を考えると不思議な気持ちになります。

【6/7 21:00からローマングラス販売開始!】

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